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私は、2021年末からNFTプロジェクトをリリースしました。
当時は、国内でジェネラティブNFTは3つほどでした。CNPもない時代です。
それから、2022年の中旬に入り、国内では、NFTプロジェクトが100以上立ち上がりました。
これまでたくさんのプロジェクトが立ち上がり、終了してきました。
簡単に稼げるイメージのあるNFTプロジェクトが、なぜ終了するのでしょうか?
そのまま続ければ儲かるんじゃないの?
じつは、ホルダー側と運営側には、意外と知られていない「大きな認識の違い」があるんです。
僕は、最古参クラスでこの業界にいます。なので正式に終了したプロジェクトを見て、その理由がだいたい予測できます。
NFTプロジェクトは、はじめるのは簡単ですが続けるのは超難しい。僕もたくさんの失敗をしてきました。
今回は、実体験を含めて、その理由を解説します。
終了するNFTプロジェクトの特徴とは?さっそくいきましょう。
📚本日のコンテンツ
開発ができないプロジェクト
迎合するプロジェクト
運営人数が多すぎるプロジェクト
NFTプロジェクトの倒産もありうる
📝注意事項
※このメルマガは、特定のプロジェクトに対するものではありません。
終了=正式に終了です。いまは静かでも開発を頑張っているプロジェクトはあるのを知っています。今回このタイトルで書くかは、正直迷いました。なぜなら、誤解を招く可能性が大いにあるからです。一方で、メリットもあります。それは、情報のギャップを減らせることです。プロジェクトを外から見た景色と内から見た景色は全然違います。僕は、NFT投資家としてもファウンダーとしても語ることができます。今回は「終了するNFTプロジェクト」というタイトルを通じて、NFTについてもっと詳しく知っていただけたらなと思います。
💻自分で開発できないプロジェクト
終了するプロジェクトは、ファウンダーが開発できない傾向です。もちろん例外もありますし、逆に開発さえできればいいということでもありません。マーケティングも開発もどっちもやらなければならない。自分で開発できないと、永遠に開発費がかかり続けます。資金不足で次の展開が作れなくなるのです。相場的には、1つのギミックあたり10万円〜100万円です。1年スパンで考えれば、大したことないかもしれません。ですが、毎年となると節約すべき金額になります。そもそも、国内プロジェクトの調達額が、海外プロジェクトの1/100程度ですし、人を雇ってゴリゴリやっていくというのは、国内でほぼ不可能に近いというのが実態です。現在運営しているほとんどの国内チームは、少ないリソースの中で頑張っている。つまり、3年くらいのスパンで運営するとなると、ファウンダーが開発できないとキツいかなと思います。逆に自分ができれば人件費は無料になります。時間さえ許せば、ゲームや新しい3Dモデルをつくれる。安定収入が得られないこの業界では、そういう細かい節約・チーム設計が大切です。これは、日本最長クラスでNFTプロジェクトを運営してみて分かったことです。運営1年目の時には、全く想像もつきませんでした。僕は2年目になり、3〜5年後がある程度見えてきました。これから、NFTプロジェクトを立ち上げるなら、自分で開発できる方がベターです。どんな冬も乗り越えられますよ!
迎合するプロジェクト
世論に迎合してしまうプロジェクトは継続が難しくなります。これまで「ガチホ論争」「即売り批判」「フロアプライスの話ばかりするファウンダー」たくさんありました。ツイッターのNFT議論は、しばしば、「共通の答え」を求めます。その「共通の答え」を参照して、自分の運営するNFTプロジェクトに反映するのはNG行為です。短期的には、効果があります。しかし、長期的には、悪影響です。理由を説明します。ツイッターでみられる共通の答えは、投機層の代弁であることが多いです。それを優遇すると、コミュニティに短期の熱狂を生みますが、長期的にただ楽しんでくれるようなメンバーが去ってしまいます。これはまさに、僕が経験したことです。コミュニティのチャットはできるだけ投機的な内容は避けて、キャラクターのファンにフォーカスすべきです。投機層を差別しているわけではありませんが、あなたがもしファウンダーなら目線は「長期」に向けましょう。投機層は手前の「1〜12ヶ月」、あなたは「3年以上」。論争は、目線の違いによって生じる意見の衝突です。ビジネスとしての継続性は、自分の貯金をしっているあなたにしか判断できません。必ず、「長期」を貫き通しましょう。
運営人数が多すぎるプロジェクト
運営が多すぎると、責任関係が曖昧になります。日本だと4人でもちょっと多い。チームには、必ず「運営危機」が訪れます。それは、大抵、お金の問題であることが多いです。上手く行ってる時は、みんな機嫌が良い。上手く行ってない時は、地獄のような雰囲気になる。僕はどちらも経験してきました。そして、乗り越えてきました。人数が多いチームだと、悪い雰囲気の時に、「これからどうする?」とはじまり、その日に解散が決まるということがありえるんですよね。なので、個人的に「運営が多すぎる」は、良いポイントではないかなと思います。人数が少なければ、責任も明確だからこそ必死になれる。というのは大いにあると思います。
NFTプロジェクトの倒産もありうる
今回は「終了するNFTプロジェクトの特徴」と題してお話ししましたが、大前提として、「終了すること」は仕方がないです。従来の会社と同じように倒産することもありえる。ファウンダーが飯を食えないなんてこともあり得る。将来に頭を悩ませることもあるし、始めてみて儲からないしキツイな...とギャップを感じることもある。ただ、チャレンジした以上は長くやるべきです。僕は、クリエイターとしてNFT・3DCG・ゲームで挑戦し続けることを決めている。挫折ポイントがいくつかあったけどすべて乗り越えてきた。そもそも、「NFTを本気でやりたい!」という人は、別にそんな悩みもちっぽけなものだと思います。無視して強行突破できるレベルの悩みです。これからは、NFT業界には、3D・ゲーム分野との融合、イベントなどいろいろ楽しいフェーズがくる。NFTは単なる「デジタル上での所有という概念」です。だからこそ、NFT×●という無限の可能性を秘めています。その未来にすごくワクワクするし、僕自身も、人生をかけて新しいNFTを作って行こうと思っています。一緒に、これからのNFTを作っていきましょう!
追伸
BUILD NOWは、NFTの未来を創るメールマガジンです。NFTプロジェクトのクリエイター・開発者・マーケターというフルスタックの経験を持つ私が、生々しい実体験をもとに自論を展開していきます。NFTプロジェクトの経営、数字からは見えないコミュニティの実態、論争に対する意見がみたい方はぜひサブスクライブをよろしくお願いします!